◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

プエルトリコでの美容室体験


今日は久し振りに髪の毛をカットしようと

朝行き成り思い立ちました。



ああ~~!



子供達の心配をしないで美容院へ行けるだなんて~!!!




空からバラの花びらが、ひらひらと舞って来そうな爽快感!



そして、ジィ~~~~~~ン。。。。と胸が熱くなる。。。





鼻歌交じりに気分良く支度をして、今日はタンクトップに

ジーンズ。


脇の下のチェックも済ませて、

近所のモールへと出掛けました。



行きつけの美容院はいつも混んでいます。

でも予約無しでいつも飛び込みで行くんですね。


いつもニコニコとオーナーが、

しゃなりしゃなりと手もみをして

熱烈なWELCOMEをしてくれます。


「いらしゃぁ~~~い!  元気だった~?

今日はどうするのぉ~~ん!   


ちょっとー、今日は良いトリートメントが入ったのよ!

試してみるぅ~~ん?」

そういう感じで右と左の頬に、

ヨーロッパ式のKissをするんですよー(笑)


私これが大好きでねー、密かな楽しみなの。ぷっ!



彼は結構な日本通で、私が初めて行った時に

1970年代に彼が日本旅行をした時の話をしてくれて、


その果てしなく長くて、終わりのないお話に辛抱強く付き合ったおかげか、


それからいつも

特別待遇してくれる様になったんです。



所がです。


今日はいつものオーナーの姿は無く、店内も改装されちゃってて、


顔なじみの美容師さんの姿が見えない。


オーナーは?と聞くと


まだ来ていないと言う事。



それならいつも気になってた、

新装オープンしたライバル店の方へ行こうと、


後ろめたい気持をよそに、そっちの方へと向かいました。



そこはアジア系の経営者で、ネイルの手入れから

フットマッサージも併用してやっている美容室でした。


店内は満員で何人かが本を読んで待っていました。


飛び込みなんだけど。。。と告げると


「OK」と言って待合室を指差された。


待っている間中、

何十席とあるマニキュアを施している人達を眺めていた。


全員アジア人。しかも男の人ばかり。


男の人からマニキュアしてもらうのって、

どんな感じなのかなぁ。。。?



手をずーっと握っているから、変な人だったら嫌だなぁ~

等と思いながら、なんとなくジーッと見ていたら、



私がアジア系なので、皆チラチラ気にしてこっちを見ている。


ぷぷぷ・・・・出ました~。

きっと私は何人かって思ってるんだろうなぁ。。。


案の定、案内役の女性(アジア系)が、

「ここへは観光ですか?」と聞いて来た。


私:「違いますよ。」


女性:「それじゃあ、住んでるんですか?」



私:「そうです。」


女性:「この辺ですか?」


私:「そうですよ。ここを上がった所です。」



彼女は、はぁ~と声にならない頷きを見せて、


2秒ほど壁を見つめてから、にっこり笑って行ってしまった。



もっと突っ込んで聞きたかったんだろうに。面白いの!



その内に私の番が来てシャンプー台へと案内されました。



ここのシャンプー台なんですが、普通身体ごと斜めにして

シンクに頭を落とすようにして洗いますよね?


それがここの台、高い位置にシンクが設置してあって


普通に座ったまま、頭だけをぐっと後ろにそらせてやるスタイルなの。


まるで「アへ~~」って感じなスタイル。

何かマヌケじゃないですかぁ~!?





何か恥ずかしいような、そんな違和感を感じながら、

その通りにしました。


営業スマイルの女性がやって来ました。


カットとブローだけだと伝えると、早速シャンプー開始。



シャンプーの時に日本だと、

ガーゼのような物を顔に掛けてくれるけど

アメリカ、プエルトリコの美容院で掛けてもらった事は一度もないんです。


だからいつもバシャバシャ水が顔に掛かったりする。


歯医者も然り。


この歯医者編は、次に書く事にしていますが、


これもまた酷い目にあったのさ~!




話は戻って、



彼女は今一英語が得意じゃないみたいで、

会話が何だか弾まない。



先に軽くすすいで、いざシャンプーを髪の毛につけ始めた時の事。


割と手荒な感じの手さばきが悪かったのか、


シャンプーの原液が私の背後からそのままドバッ!と、

私の右目に大量に掛かりました。



デロ~~~~ンと頭から垂れて来るシャンプー液。


思わず

「痛い!」と叫んで、直ぐにジャケットの袖で目を覆いました。


彼女は、「Sorry」と言って、私にタオルを渡して


シャンプーを続行しています。


だけど、水で薄めた液ではなく原液だったから


ジンジン滲みて来て、何分立っても目が開けられないどころか

熱くなって来て腫れて来た感じなんです。



私が目を押さえたままで痛がっているので、彼女はシャンプーの手を止め、

水を含ませたガーゼを取りに行きました。


それでも痛いから、


「目を洗わせて!」と言って台から降りて、


頭からボタボタ水が垂れたままの

とんでもない格好のまま洗面所へ行って


目を丁寧に濯ぎました。



どうにか目は開けられるようになったけど、

恐る恐る鏡を見ると、


ボヤ~~~ンとぼやけちゃって何も見えません。


ムッとして彼女に

「もうちょっと丁寧にやってくれませんか!!!」

と言うと、「Sorry。。。。。」 



ごめんで済むなら警察は要らないんだよ! このボケェ!



とは言いませんでしたが、


始終ムッとしたままシャンプーは終わりました。



場所を移動して席に着くと


ぼやけた目のままなのに雑誌を渡され、

読めないからそのままボーッと座っていました。



凄い作り笑いでさっきの彼女が


「どういう風にしましょうか?目は大丈夫ですか?」


「未だ痛いですよー。」と言うと


両手で心臓の辺りに手をやって、



「I'm really sorry.」

口はへの字に曲がっている。



「もう良いよ。でも、もうちょっと丁寧にやらないと

又同じ事するから気をつけてね。」と言って、


前もって用意して来た



ビヨンセの写真を見せて、

これをもうちょっと軽くした感じにお願いします。

と伝えると、


チラッと雑誌の写真を見ただけで、


自信ありげに「OK!」のサイン。


調子良いけど、大丈夫なのかなぁ。。。。?



さっきのアクシデントで懐疑心の固まり状態な私。



はさみを取り出しカットの開始です。



彼女何を思ったのか、


はさみで私の前髪からサイドの部分を


サーーーーーーーーーーーーーーーーーッと紙でも裂くように。


斜めにチョキチョキさせずに、切ってしまいました。


もう片方も、


サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。



これでたったの2ストロークです。



後ろの方を、チョキ、チョキ、チョキ、チョキ、チョキ。



おもむろにブロー・ドライヤーを取り出しブローの開始。



え!?


もうカットは終わり?????




半信半疑で彼女を見ていると、


鏡越しに目が合い、


私の不安げな顔を見て、ニコッと笑って鼻歌を歌い出す。




はぁ~~~。参った。。。能天気やなぁ~~~。



ブィ~~~ン、ブィ~~~~ン、ブィ~~~~~ン。


私はロン毛だからか、ブローだけは時間を掛けて、?



いや。。。。



かけ過ぎ???




もう乾いて来てしまっているのに、何回も同じ所を


ブィ~~~ン、ブィ~~~~ンやってるの。



もう良いよ~!って言いたくなった所で、終了。



まあ、出来上がりは悪くないわね。



手鏡を渡されて、両サイドと後ろを念入りにチェック。




レジへと促されて、


お会計は?と。。。。




「$50です。」これ又にっこり笑う受付嬢。



あんなに痛い目に遭って、しかも1分もしてないカットに


$50かいな~!


私の顔色を察してか、受付嬢は


「ロン毛の場合は、$10エクストラチャージになりますぅ」



あ~~そうなんですかぃ。。。



しぶしぶ金を払って、


ドラッグストアーで軽く買い物をと中へ入ると、




顔見知りの、あの常連店の美容師さんが買い物をしていました。



やばい!



こそこそと逃げようとしたけど見つかちゃった。


「Hi~!」


と挨拶を交わし、


私は動揺してまい、何を思ったのかすかさず



「近々お宅の美容院に行くからね~!」
(そんなつもりないのにぃ~~!!!)



「又皆で来るのかい?」


「そうそう!又家族全員で押し寄せるから覚悟して待っててね~!」
(馬鹿馬鹿!Hitomiの馬鹿!!!)


「それじゃ、月曜日は割りと空いてるから、

来週の月曜日にでも来ると良いよ。」


「OKOK~!」(ああ~~~もうだめ~~~)



やましいからか、こんな会話をしてしまい


来週の月曜日に家族全員で行く事になってしまった。



とほほほほ~~~~



自己嫌悪に陥りながら帰宅。。。



さっき洗面台に立って目を見たら、



白目が真っ赤になってて、


お岩さんまではいかないけど、

ほんのり腫れているの。。。。



やっぱり浮気してライバル店に行っちゃった罰かな?



どんな場合も浮気はダメね。(笑)


今氷で冷やしながら日記書いてます。(苦笑)




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